薪ストーブの煙突 寒くなる前に点検を

秋の訪れとともに、薪ストーブを使用する季節がやってきました。暖かく快適な冬を過ごすため、そして薪ストーブの性能を最大限活かすために、シーズン前のメンテナンスをぜひご検討ください。

煙突をメンテナンスすることで、安全性の確保はもちろん、様々な効果が期待できます。一つ目は「安全性の確保」。煙突内に溜まったすすやタールは、火災の原因となることがあります。煙突の内部が1,000℃以上の高熱になる場合もありますが、煙突掃除をしっかりと行うことで、未然に防ぐことができます。二つ目は「燃焼効率の向上」。清掃された煙突は、暖炉の燃焼効率を高め、燃料の節約につながります。そして三つ目は「健康の保護」。煙突の詰まりは、一酸化炭素中毒のリスクを増大させる危険があり、快適に薪ストーブを使用するためにも、煙突内部の清掃や、劣化・補修の有無を調べる点検が非常に大切です。

お客様ご自身でチェックできる日々のお手入れ箇所をご紹介します。

ガスケット:薪ストーブのドア周りについているガスケットは、ストーブ内の気密性を保つ上で、重要な役割を持ちます。ガスケットが劣化し、ドアに隙間ができると、思い通りの火力調整ができません。またドアの周りは灰などのゴミがたまりやすいので、ガスケットが傷む前にこまめにお掃除をしましょう。ガスケットは消耗品でもあるため、劣化が確認された場合は交換を検討してください。

灰:燃焼室の灰の量や状態を確認します。灰が溜まりすぎて空気の通りが悪くなっていないか、灰入れの引き出しからこぼれ落ちた灰が奥の方で溜まって塞いでいないかを確認しましょう。不完全燃焼を防ぐためにもお使いのストーブに合わせて灰の量や状態をこまめにチェックすることが大切です。

ガラス:ガラスは正しい焚き方をしていればそれほど汚れることはなく、毎日拭く必要はありません。ガラスが毎日拭いても汚れてしまうのは、薪の乾燥が足りないか、あるいはうまく燃焼できていない可能性が考えられます。落としにくい汚れは、薪ストーブ用のガラスクリーナーを使い、磨いた後はクリーナー成分を残さず拭き取り、丁寧に乾拭きで仕上げます。

ストーブ周り:ストーブ周りはきれいに保つよう心がけましょう。木片や灰がこぼれ落ちるほか、薪ストーブの上昇気流によってホコリなどが吸い寄せられるため、思いのほか汚れます。薪ストーブの傍に掃除道具を設置することで、気が付いたときに掃除をする習慣をつけてはいかがでしょうか。

:炉内に残った灰はしっかりと取り除きましょう。灰は、湿気が溜まり錆びの原因になってしまいます。

:梅雨により、最も錆びが発生しやすくなる季節です。錆は見つけたら早めに取り除くことを推奨しています。また台風も発生しやすい季節であるため、煙道に雨水が入ることも考えられます。シーズンオフの期間でも点検をおすすめします。

:薪ストーブを使用する直前の季節。煙突だけでなく、ストーブ本体もしっかりと確認をしましょう。空気取り入れ口にホコリがないかも併せて確認しましょう。

:薪ストーブを本格的に使用する冬は、燃焼中の様子を確認してください。空気調節を行っても炎に変化が起こらない場合、空気の調節弁なども異常がないか確認が必要です。また急にガラスが曇るといった異変がないかも併せて確認しましょう。大雪が降ったときなど、天候の影響により煙突にダメージが与えられる場合も想定されます。

下記記事では、薪ストーブを生活に取り入れた、快適で暖かな暮らしをご紹介しております。併せてご覧ください。

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